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太陽光パネル=北海道釧路市

 経済産業省は21日、再生可能エネルギーを普及するため電気料金に上乗せしている賦課金について、2025年度は1キロワット時あたり3.98円にすると発表した。前年度より0.49円増える。増額は2年連続。標準的な家庭(月の使用量400キロワット時)では、月196円増えて1592円となる。

 送配電会社は再エネを固定価格で買い取り、卸電力市場で販売している。買い取り価格が販売価格より高い場合、その差額を賦課金で穴埋めする。25年度は火力発電の燃料費が下がって電気の市場価格も下がりそうなため、賦課金を増やすことになった。

 賦課金が導入された12年度以降、ロシアのウクライナ侵攻に伴い燃料費が高騰した22年度以外は、右肩上がりが続いている。経産省によると、固定価格での買い取りが終わる32年ごろまで、上昇基調が続くという。

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